近年、日本国内ではエンジニア不足が問題となっています。
そのような状況を打破するためにも外国人エンジニアを積極的に採用したいと考える企業は多いのではないでしょうか?
今、中国人のエンジニアが優秀だと世界的に注目されているのを知っていますか?本記事では、そうした中国人エンジニアが優秀だといわれる理由から実際の採用手順まで幅広くご紹介します!
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中国のエンジニア業界事情
現在、中国は世界的に経済成長率が高く、世界のトップを走っている国の一つだと認識されていると思います。そうした経済大国である中国のエンジニア業界について、ここでは簡単に説明していきます。
アメリカの「GAFAM」に次ぐ「BATH」とは?
中国の成長は、家電や衣類といった製造業だけではなく、IT業界にも当てはまります。中国には、あのアメリカの「GAFAM」に追随する存在として注目を集めている「BATH」と呼ばれる企業群が存在します。
「BATH」とは、中国のIT大手企業の「Baidu(百度:バイドゥ)」、「Alibaba(阿里巴巴:アリババ)」、「Tencent(騰訊:テンセント)」、「Huawei(華為:ファーウェイ)」の4社の頭文字をとった呼び名です。
まだ、「BATH」は、売上や時価総額の面から「GAFAM」には及ばないものの今後よりその影響力は大きくなると考えられています。
なぜ中国はIT業界も強いのか?
中国でこのような企業が多く創出される背景には、積極的にITへの取り組みを行ったことが挙げられます。
中国ではIT人材の育成だけではなく、社会的にITシステムの利用・導入を促すことでITの需要を増加させました。そうすることで、必然的に中国のIT業界全体の成長を生み出すことに成功することができたのです。
中国人エンジニアは優秀と言われるのか?
中国人エンジニアが優秀と呼ばれる理由は、上で述べたように中国が教育に対する意識が非常に高いことが大きな要因になっています。
ここでは、その中でも中国人エンジニアが同エンジニアとして優秀なのかについて説明していきます。
複数言語を話せる人が多い
中国人には、英語をはじめ、日本語も扱える人が多数います。東洋経済に記載されている教育アナリストの鈴木 款さんによるアンケート結果では、中国国内の大学生のうち7割以上の人が英語を話すことができると回答しています。
出典:)「中国の大学生『英語は8割が話せる』驚きの実態」東洋経済オンライン
また、日本語においても、中国人は非常に堪能です。2021年時点で100万以上の方が日本語を学習しており、世界で最も日本語学習者数が多い国となっています。
各国の2021年度日本語学習者数 トップ5
順位 | 国 | 学習者(人) |
1 | 中国 | 1,057,318 |
2 | インド | 711,732 |
3 | 韓国 | 470,334 |
4 | オーストラリア | 470,334 |
5 | タイ | 183,957 |
出典:)「2021年度 海外日本語教育機関調査」国際交流基金
多くの言語を利用できるということは、より多くの情報源にアクセスすることやより多くの人たちと協同することも可能になります。そのため、エンジニアとして、最先端の情報をつかみやすかったり、新しいアイディアを生み出したりなど、より生産的な仕事を行うことができます。
ITスキルが非常に高い
「中国のエンジニア業界の特徴」でも述べたように、中国では、IT人材の育成にとても力を入れています。小学一年生から情報科目の勉強が開始され、地域によっては大学入試にも情報技術に関する内容が組み込まれています。
このような取り組みを行っていることもあり、ヒューマンリソシア調査の2022年では、中国はIT技術者の増加数が年間で18.4万人と世界でトップの増加数になっています。
IT技術者の増加数 トップ5
順位 | 国 | 増加数(万人) |
1 | 中国 | 18.4 |
2 | ブラジル | 14.3 |
3 | 日本 | 10.0 |
4 | アメリカ | 9.5 |
5 | フランス | 9.4 |
出典:)「2022年度版:データで見る世界のITエンジニアレポートvol.5」ヒューマンリソシア
また、具体的にプログラミング言語の種類に関しても中国人が利用できるものは、現在のニーズにとてもマッチしています。
中国内には、アメリカ企業の開発拠点が多く存在していることもあり、大学などの教育現場で主流のC++/Javaだけではなく、近年、産業においてニーズの高いJavaScript/ Python/Goなど言語もアメリカに次いで多い国だと推定されています。
日本にとっての中国人エンジニアの魅力
日本企業にとって、中国人エンジニアはとても魅力的な存在です。ここでは、具体的に3つの魅力を紹介します。
・日本語の能力が高い
・給与が変わらない
・成長意欲が高い
それぞれ説明していきます。
日本語の能力が高い
外国籍の方を迎え入れるにあたって、言語が一番大きな壁だと思います。エンジニアであれば、個人ワークがメインだから関係ないと思われる方もいらっしゃるかもしれないですが、そんなことはありません。エンジニアであっても、他のメンバーやクライアントとコミュニケーションする機会は多く存在し、とても重要な能力です。
「中国人エンジニアはなぜ優秀と言われるのか?」でも述べたように、中国には日本語を扱える方が世界的にみてもとても多く存在しています。そのため、言語に対する懸念を感じずに一緒に仕事を進めやすいです。
平均給与が近い
給与の面でも中国エンジニアの方を雇うのは、難しくないです。なぜなら、中国と日本のエンジニアの平均給与がおおよそ同じだからです。日本と中国のソフトウェアエンジニアの平均給与を調査したところ(2023年8月時点)、日本が約490万円であるのに対し、中国は約510万円でした。
日本人とほとんど変わらない給与で中国人エンジニアを雇用することができるため、金銭的なハードルも非常に低いと思われます。
ただし、中国のIT大手企業や外資系企業では、初任給から多額の給与が支払われています。そのため、より優秀な人材を採用するためには、やはりその分だけ高い給与を支払うことが必要になります。
出典:)PayScaleサイト
成長意欲が高い
中国人は性格の面でも非常に魅力的です。中国の人はとても努力家で責任感が強い傾向があります。なぜなら、中国では成果主義の考え方が重視されていて、年齢やキャリア、役職に関係なく実績で待遇が大きく変化する社会となっているからです。
だからこそ、自身が任された仕事に対して、結果を出すために努力を惜しまない人が多いです。そして、貪欲にスキルアップを目指して自身の成長を追求する傾向にあります。
このような中国人の存在は、一緒に働く職場のエンジニアにも良い影響を与えるでしょう。
中国人エンジニアの採用における注意点
国によって文化や慣習は異なるのは当然です。外国籍の方を雇用する際には、そうしたところに気を付ける必要があります。ここでは、中国人エンジニアを採用するに当たって注意するべき点を3つ紹介します。
・能力に見合った給料を提示する
・働きやすい環境を作る
・長期契約が見込めない
それぞれ説明します。
能力に見合った給料を提示する
日本人に対して当然なのですが、能力や実力に応じて、給料を正しく設定し、支払うことが中国人に対しては特に重要です。
「日本にとっての中国人エンジニアの魅力」で述べたように、中国人は成果を出すことをとても重要視しています。そのため、努力し結果を出したのにもかかわらず、その報酬が適切ではないと「適正に評価されておらず、職場環境が良くない」という結論に至ってしまいます。
そのため、雇用する際はしっかりとエンジニアのレベルや実績を把握した上で適正な金額を提示する必要があります。
■費用について不安に思っている方は下記記事をご覧ください。
外国人採用にかかる費用はいくら?海外在住者・日本在住者に分けて詳しく解説
働きやすい環境を作る
業務の効率化や円滑なコミュニケーションを図っていく上で、前述した給料の面だけでなく、中国の文化を理解し快適に働けるような環境を作るようにしましょう。
持っている文化が異なるからといって、外国籍の方を尊重せず、扱ってしまうなどということはあってはなりません。具体的には、人事評価制度や昇給昇格制度、定期的なフィードバックなどの体制を整えることが必要になります。
長期雇用が見込めない
日本とは異なり、中国では転職をすることは特別なことではありません。転職を複数回することも珍しくなく、最終的に自分で起業することを目標に置いている人も日本よりも多いです。
また中国人は「自分の能力や価値を高めること」を重視しているため、所属している企業でこれ以上のスキルアップが見込めないと感じた場合に転職することが多いです。
企業に定着させるためには、採用の際にミスマッチをなくしたり、相手の文化を理解したり、評価基準を明確にしたりするなどして、仕事の知識やスキルだけではなく、人としての内面の部分まで互いにすり合わせることが重要になります。
中国人エンジニアの採用に向いている企業
中国人エンジニアの採用に向いている企業には以下のような企業が挙げられます。
・高い技術を持った若いエンジニアが欲しい企業
・企業一新を図りたい企業
それぞれ詳しく説明します。
高い技術を持った若いエンジニアが欲しい企業
中国人エンジニアは上述した通り、高い技術力を持っています。
そのため、若くて高い技術力を持ったエンジニアを求める企業にとって、中国人エンジニアを雇用することは非常に強力な手段となります。
中国人材を雇用して若い労働力を育てていきましょう。
企業一新を図りたい企業
日本とは異なる仕事への姿勢や文化は社内の雰囲気を変えてくれます。
また、異文化コミュニケーションを通して、今まで出なかった新しい発想やアイデアが産まれる可能性もあります。
中国人エンジニアの採用手順
ここでは中国人エンジニアを採用する際の手順を簡単にご紹介します!
1.在留資格の取得
外国人が日本で働く際には在留資格が必要です。
雇用対象者が日本国内にいる場合、まずは在留資格の確認を行いましょう。
また、海外にいる外国人を採用する際には、在留資格を取得する見込みがあるのか、その取得要件を理解できているかを確認しましょう。
厚生労働省の「我が国で就労する外国人のカテゴリー」にて在留資格のカテゴリーを確認することができます。在留資格はその資格ごとにつける仕事が決まっているので、しっかりと確認しておきましょう。
■エンジニアの就労ビザについては下記の記事で詳しく解説しています。
2.面接・内定
必要な在留資格の取得見込みがある、もしくはすでに取得できている場合、面接を実施し内定を出します。その後、雇用契約書を作り本人へと通知します。
雇用契約書の内容自体は日本人の人材に渡すものと同じですが、その人の母国語で書かれた雇用契約書を用意する必要があります。
3.就労ビザの申請
海外にいる外国人エンジニアを雇用する時は、就労ビザの申請を行います。
その流れは以下の通りです。
1.雇用する企業が出入国在留管理庁に「在留資格認定証明書」の交付申請を実施
2.在留資格認定証明書を内定者に送付
3.内定者が在留資格認定証明書を持参の上、本圀の在外公館でビザ申請を行う。
4.雇用後の手続き
無事就労ビザの審査が通れば就業開始となりますが、最後の手続きとしてハローワークへの届出が必要になります。
雇用保険に加入する場合は雇用保険の資格取得届をハローワークに提出しましょう。
雇用保険に加入しない場合であれば外国人雇用状況の届出を出します。
■ビザ・在留資格の取得について詳しくは下記記事をご覧ください。
エンジニアビザとは?取得手順や注意、必要書類について詳しく解説!
優秀な中国人エンジニアを採用するには?
実際に優秀な中国人エンジニアを採用するにはどうすればよいのでしょうか。ここでは、優秀な中国人エンジニアを採用するためのポイントをご紹介します。
欲しいスキル、人物像などを明確にする
日本人を雇用する際に立てる採用戦略のように、求めるエンジニア像を明確にします。
任せる仕事内容によって必要なスキルは変化するので、それらを明確にして募集要項を作りましょう。
外国人専門の転職サイト・エージェントを用いる
日本での就業を希望している中国人が多く利用している転職サイトやエージェントを活用しましょう。
そうすることで、通常の転職サイトやエージェントよりも効率的に採用ができます。
学歴や実績を確認する
当たり前のことですが学歴、実績など、今までに獲得してきたスキルをよく確認しましょう。
特に海外の大学や企業では、日本と学んでいることや仕事内容が異なることもあります。
経歴をただ見るのではなく、仕事内容やスキルについて実績と絡めて面接でより詳しく聞きましょう。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は中国人エンジニアの魅力や採用する際の注意点、採用手順など幅広くご紹介しました!
高い技術力を求めている企業やグローバル化を目指す企業には中国人エンジニアの採用がおすすめです。
自社に必要な人材、必要なスキルを十分に考えた上で、中国人エンジニアの採用を行いましょう!