外国人を雇用した際は文化の違いから頻繁にトラブルが起きてしまうことがあります。本記事では外国人を雇用した際に起きがちなトラブルの事例を紹介し、トラブルの原因から解決策まで徹底解説していきます。
トラブルの事例
トラブル①:コミュニケーションに関するトラブル
トラブル②:音信不通になってしまう
トラブル③:契約条件に関するトラブル
トラブル④:在留資格に関するトラブル
トラブル⑤:時間に関するトラブル
是非本記事を参考にトラブルに備えていきましょう。
トラブル①:コミュニケーションに関するトラブル
外国人を雇用した後、日本語がうまく通じないといった理由から指示や業務内容の誤解が生じ、業務の効率が低下してしまうケースがよくあります。
原因
外国労働者はある程度は日本語を自国で学んでから来日していることがほとんどです。また日本語能力試験に合格し、読む能力と聞く能力ができる場合が多いです。
ではなぜコミュニケーションのトラブルが生じてしまうのでしょうか?
原因は2つあります
1つめは、そもそも業務で使う専門用語は学んでいないため、聞く話すのが難しいからです。
2つ目は、外国人労働者にとって日本人独特の空気を読むなどの非直接的な表現は外国人にとって馴染みがないため理解するのが難しいからです。
解決策
解決策として、業務で使う専門用語を外国人労働者の母国語と簡単な日本語でまとめたものを作るようにしましょう。
空気を読むなどの日本人独特な相手の心情を読み取るコミュニケーションを控え、はっきりとYESorNOなどといったように物事を伝えるようにしていきましょう。
それ以外にも相手の文化やコミュニケーションの取り方を事前に調べ、なるべく相手の外国人に合わせられるようにすることも大切です。
■外国人受け入れに関する注意点について詳しく知りたい方は下記記事をご覧ください。
企業の外国人労働者受け入れの取り組みとは?推移やメリット、成功事例を解説
トラブル②:音信不通になってしまう
外国人に限った話ではないですが、仕事に来なくなってしまったり、失踪してしまったりすることがあります。
原因
原因としては、賃金の低さや劣悪な労働環境、日本に馴染めないなど沢山の原因が考えられます。
解決策
近年では技能実習生が失踪してしまう事例が多くなっているため、失踪者がでた企業には罰則強化が検討されており、もし失踪者を出した企業は技能実習生の受け入れが困難になる場合があります。そのため、失踪者を出さないためにも十分な対策が必要です。
もし、外国人労働者が音信不通になってしまった場合は出入国在留管理庁に届け出を行いましょう。また事故や事件に巻き込まれていることも考慮にいれ、警察に届け出も行いましょう。
具体的には不当な労働条件で働いていないかを現場単位で相談しやすい体制が必要です。
トラブル③:契約条件に関するトラブル
明らかに企業側に非がなくても契約条件に関するトラブルは絶えません。例えば実際の雇用状況と契約時の内容が違うと訴えられてしまう事例もあります。なぜこのようなことが起こるのでしょうか?
原因
原因の根本には契約時に外国人が日本語で書かれた雇用契約書を理解できないことが挙げられます。外国人が理解できていると思い込まずトラブルを避けるためにも入念なチェックが必要です。具体的な解決策は下記で解説します。
解決策
解決策としては必ず契約書は外国人の母国語または簡単な日本語で書類を作成しましょう。後々余計なトラブルを防ぐためにも手間がかかりますが、入念に書類を準備し、説明をしてあげることを心がけられるようにしましょう。また可能であれば雇用契約の際は通訳を介して会話ベースで抜け漏れがないか確認もしておくと良いでしょう。
トラブル④:在留資格に関するトラブル
特定職種の在留資格を持っていなかったり、在留期間が終了しているのにもかかわらず雇用してしまっていたといったトラブルです。雇用後も社内での配置転換や外国人本人が結婚・離婚を経て在留資格の変更があった場合などに特に注意が必要です。
原因
原因としては在留期間や在留資格の期限を把握していないことが挙げられます。
解決策
まずは雇用時に在留資格の確認を入念に行いましょう。在留資格及び雇用状況届に必要な情報を把握し、雇用できる在留資格を持っているかどうか確認しましょう。
ここで注意が必要なのが、実際行ってもらう予定の仕事と在留資格が合致していることです。在留資格によっては就労できない職種もあるので注意が必要です。
雇用後も在留資格の更新を忘れずに行いましょう。
■在留資格に関する注意点について詳しく知りたい方は下記記事をご覧ください。
特定技能在留カードの更新期間は?必要書類や資格更新にかかる時間について解説!
トラブル⑤:時間に関するトラブル
時間に関する価値観の違いが外国人労働者とのトラブルに発展することがあります。
たとえば、日本では時間に対する正確性が重要視され、出勤時間や休憩時間を厳密に守ることが一般的です。しかし、他の国々では時間に対するアプローチが異なり、外国人によっては遅れてくることに対して抵抗感がない外国人もいます。
原因
原因としては海外では公共交通機関の遅れなどが一般的である場合もあるからです。これが、外国人労働者が遅刻や就業時間を守らない可能性を高める要因です。
加えて、残業の概念にも違いがあり、日本では長時間労働が一般的であり、これが勤勉さや責任感の表れとされ、忠誠心や奉仕精神を示すものと見なされてきました。しかし、他の国々ではプライベートの時間を重要視し、労働時間外の時間を家族や趣味に充てることが一般的です。
外国人労働者を雇用する場合、時間に関する異なる価値観を明確にし、共通の理解を築くことが必要です。
解決策
なぜ残業が行われるのか、その背後にある目的や理由を説明することで、トラブルを予防できます。他にも外国人特性を活かすことも有効な手段です。特に生産性や効率性を重視する外国人労働者であれば、日本人も同様に生産性や効率を上げて長時間労働にならないようにするのも一つの手です。
総じて異なる文化や習慣に対する理解とコミュニケーションは、外国人労働者の順応と職場での円滑な協力に不可欠です。
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まとめ
いかがだったでしょうか?今回は外国人雇用の際のトラブルについて解説しました。外国人雇用のトラブルついて把握できたでしょうか?労働者のトラブルに関しては外国人だけではなく、企業側にも責任があることが多いです。事前にトラブルの原因と解決策を把握して、未然に防いでいきましょう。