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外国人エンジニアの給料相場とは?外国籍ITエンジニアの給料実態を解説。

外国人エンジニアの給料相場とは?外国籍ITエンジニアの給料実態 を解説。

グローバル化の進展に伴い、外国人人材を採用する企業が増えています。そういった中、外国人エンジニアも非常に貴重な人材であり、外国人エンジニアを取り入れる上で、給与相場、給与決定の際の注意点などについて解説します。是非参考にしてください

エンジニアの給与相場 (年齢別・職種別・国別)

外国人エンジニアを採用する際には、日本人エンジニアと同等の給料を支払わなければなりません。外国人だからといって不当な給料に設定することは禁止されています。2020年4月から導入された同一労働同一賃金の適用により、外国籍だからといって給料を低く設定できません

給料相場に基づき、

・日本人でも少ないハイレベルな外国人を雇用したい
・日本人と同等レベルの外国人を雇用したい

なども考慮に入れつつ、給料を設定するのが基本になります。

ITエンジニアの年齢別平均年収とは?

まずは全エンジニア職種を含めた平均年収について説明します。

実際にdodaが2023年12月時点で発表している平均年収ランキングを引用して説明します。

ITエンジニアの年代別平均年収 20代 30代 40代 50代
平均年収 380万円 512万円 642万円 717万円

【参考文献】「ITエンジニアの平均年収はいくら?給料アップを目指す方法や転職事例も解説」DODA

日本の全職種の平均年収は414万円であるのに対し、ITエンジニアの平均年収は452万円となっています。
全体平均に対しITエンジニアの給料相場は比較的高い水準となっています。
年齢別にみてみると年齢が上がるにつれて右肩上がりに上昇していることが分かります。
年功序列賃金が一般的な日本では、年齢があがるにつれて給料に反映していることが分かります。

職種別平均年収はどれくらい?

エンジニアで一括りに定義されますが、実際には職種ごとに平均年収に開きがあることが分かります。
職種別平均年収をみていくと、最も高いのはプロジェクトマネージャーの691万円プロジェクトマネージャーです。全体的に上流の職種が年収が高い傾向があることが分かります。

職種 平均年収 職種 平均年収
プロジェクトマネジャー 691万円 ネットワークエンジニア 446万円
プリセールス 609万円 制御系ソフトウェア開発 430万円
ITコンサルタント 602万円 スマホアプリ/ネイティブアプリ系エンジニア 461万円
IT戦略/システム企画 600万円 Webサービスエンジニア 424万円
研究開発 562万円 SE/プログラマ 422万円
データサイエンティスト 532万円 データベースエンジニア 412万円
システム開発/運用 472万円 テクニカルサポート 415万円
サーバーエンジニア 454万円 運用/監視/保守 373万円
パッケージ導入/システム導入 469万円 ヘルプデスク 345万円

【参考文献】「ITエンジニアの平均年収はいくら?給料アップを目指す方法や転職事例も解説 」DODA

ITエンジニアの国別平均年収はどれくらい?

次に国別平均値について説明します。実際にヒューマンリソシアが発表している平均年収ランキングを引用して説明します。

順位 国・地域名 年収
スイス $100,053
アメリカ $89,161
イスラエル $85,131
デンマーク $70,772
パナマ $63,318
20 日本 $38,337

【参考文献】「~世界のIT技術者の給与動向を調査~ IT技術者の給与が最も高いのはスイス、2位米国、日本は世界20位、中国が25位と迫る 」ヒューマンリソシア

国別にみてみると1位はスイスで100,053USドル、2位が米国(89,161USドル)、3位がイスラエル(85,131USドル)、4位がデンマーク(70,772USドル)、5位がパナマ(63,318USドル)となっており上位にはヨーロッパ各国の国が目立ちます。一方日本は20位で(38,337USドル)となっており、1位のスイスと比べると半分以下の数字になっています。

アメリカなどの国々では実力主義の給料体系をしいているため、実力次第では高収入を得ることができるため、年収が上昇しやすい傾向にあります。それに対して日本では年功序列給料の場合が多く、著しく給料が上昇するケースは少ないため、他国と比較して非常に低い水準となっています。

外国人エンジニアの給料設定のための注意点

ここでは外国人エンジニア採用の際の注意点について説明します。以下の点について注意しましょう。

・語学力を考慮に入れる
・給与相場を念頭に入れる
・給料交渉の激化も覚悟する

主な注意点は上記の3つです。詳しく解説していきます。

その1:語学力を考慮に入れる

技術力だけではなく、語学力を評価することが重要となります。
特に英語、日本語の能力が必要になります。

英語に関しては、海外との取引や海外拠点とコミュニケーションをとることが多い場合、積極的に英語力がある外国人エンジニアに役割を任せることができます。
また日本語に関しては当然社内で日本人とコミュニケーションをとる必要があるため、日本語の語学力が必要となります。
そのため、給料設定の際には技術力だけではなく語学力を考慮に入れることが大切です

■外国人労働者の日本語教育については下記の記事で詳しく解説しています。
外国人労働者の日本語教育の現状とは?具体的な方法や注意点を解説

その2:給与相場を念頭にいれる

外国人エンジニアが日本で働くには在留資格を取得する必要があります。そのため、日本人と同等以上の給料を設定しなければならず、合理的理由がない限り給料を低く設定することができません。給料相場を考慮し、相場額で給料を設定する必要があります。

また自社内で日本人エンジニアと同様の仕事をしているのにもかかわらず、日本人エンジニアよりも給料額を低く設定してしまうと、より良い条件の企業に人材が流出してしまう可能性があります。

そのため、相場額を把握して適切な給料設定にする必要があります。

その3:給料交渉の激化も覚悟する

特に欧米などの実力主義国出身の外国人エンジニアに言えることですが、希望給与額を高めに設定してくる傾向があります。給与の釣り上げに対する自衛の策としても、給与相場の把握は肝心になります。

給料交渉の際の注意点

ここでは外国人エンジニアを採用する際にはどのような注意点があるのでしょうか?
以下にご紹介します。

その1:昇進・昇給の見通しを提示する

外国人エンジニアの離職率は日本人と比べかなり高いと言われています。理由として考えられるのは昇進・昇給に関しての認識が企業とずれてしまっていることです。主な認識のずれは昇進制度についてです。海外では成果主義がメジャーであるのに対して日本では年功序列を採用している企業が多く、昇進までに時間が要するため外国人エンジニアに見切りをつけられてしまうケースが多いそうです。

入社後にこのようなミスマッチが生じないためにもあらかじめ、給料交渉の際には昇進・昇給の制度について詳しく説明する必要があります。

その2:業務内容を明示する

海外では職務内容などを限定して職種別に採用する「ジョブ型雇用」がメジャーであるのに対して日本では総合職といった職種で採用し、その後適切なポジションに割り当てる「メンバーシップ型雇用」が主流です。このような違いがあることを念頭にいれ、業務内容や給料の根拠をはっきり説明し、ミスマッチを起きないように工夫しましょう。

外国人エンジニア採用のメリット

次に外国人エンジニア採用のメリットについて説明します。
以下のようなメリットがあります。
外国人採用メリット

ブランド力の向上

外国人エンジニアを採用することは、企業のブランド力の向上という利点をもたらします。

近年は、厚生労働省ホームページでも推奨されているように、年齢や性別、国籍、学歴、特性、趣味嗜好、宗教などにとらわれない多種多様な人材が活躍できる社会的な求められています。外国人を採用することは、まさにこの多様性を推進する活動の一環となり得るのです。

そのため、企業のブランド力向上の施策となります。

国際競争力の向上

外国人エンジニアは、自国と異なる国々のネットワークを持っています。そのため、企業がグローバルに展開することの足掛かりとなる可能性があります。さらに、海外進出した際には、外国人エンジニアは即戦力になります。国の文化や現地の情報を熟知しているため、担当者との仲を取り持ってくれるでしょう。

このように、国際的なビジネス展開をすれば、ターゲット層の拡大を見込めるため、国際競争力の向上を図れるのではないでしょうか。

人材不足の改善

外国人エンジニアを採用することは、人材不足の改善という利点ももたらします。

生産年齢人口の減少が問題となっている日本ですが、とりわけIT業界は人手不足が問題視されています。そのため、人材不足の改善という課題は、相対的に業界内での企業のプレゼンスを高められるという点から、大きな利点であるといえます。

■外国人採用の成功事例に関しては下記の記事で詳しく解説しています。

外国人採用で成功した事例を紹介!メリットや注意点についても解説!

外国人人材採用のデメリット

次に外国人エンジニア採用のデメリットについて説明します。
以下のようなデメリットがあります。
外国人採用でメリット

手続きにコストがかかる

外国人人材を獲得する場合、就労ビザの申請など様々な手続きが必要になります。在留資格の種類によっては就くことができない職種があることに注意しましょう。外国人エンジニアを受け入れることが初めてである場合は、外国人人材の雇用に詳しい行政書士に相談することをお勧めします。

■外国人採用の手続きに関しては下記の記事で詳しく解説しています。

外国人の採用手続きの流れとは?必要書類や雇用前に確認すべき点を解説

トラブルが起きやすい

外国人エンジニアを獲得する場合、文化や習慣の違いからトラブルが起きる可能性があります。また異なる文化で育った外国人にとって少なからずストレスに感じることもあるそうです。前もってお互いの文化を勉強し、少しでもお互いのストレスがないように努めることが重要です。

■外国人労働者の文化・価値観の違いに対する対処法に関しては下記の記事で詳しく解説しています。
外国人労働者の文化と風習の違いから生じる課題とその対処法とは?

教育コストが高くなる

外国人エンジニアは、教育コストが日本人と比較して高くなる可能性があります。
主な理由は、文化や言語が日本人と異なるからです。

円滑に業務を進めていくためには、外国人の考え方や言語を日本の基準に適応させる必要があるため、そのためには教育が必要になります。

■外国人の日本語能力に関しては下記の記事で詳しく解説しています。

[企業様向け]日本語能力試験は外国人採用にどう影響する?実試験を比較

おすすめの給与計算アウトソーシング4選

給与計算アウトソーシングとは、社員の給与計算や年末調整などの業務を代行してくれるサービスのことです。給与計算を外部に委託することで、トータルコストの削減ができ、専門性の高いサービスを受けることができます。

ここで、おすすめの給与計算アウトソーシングサービスを4つ紹介します。

給与プロ

給与プロ

画像元:給与プロ

初期費用:50000円
月額費用:25000円~

まず最初に、株式会社シスプロの給与プロを紹介します。給与計算だけでなく、年末調整、賞与計算など給与計算業務全体を包括してアウトソーシングすることができます。従業員80名までを基本とした料金体系となっています。

freee人事労務アウトソース

freee人事労務アウトソース

画像元:freee人事労務アウトソース

初期費用:要問い合わせ
月額費用:要問い合わせ

次に紹介するのは、freee人事労務アウトソースです。アウトソース開始までの導入支援や、運用後の状況確認、改善点の受付など手厚いフォローが受けられます。

RoboRoboペイロール

RoboRoboペイロール

画像元:RoboRoboペイロール

初期費用:0円
月額費用:1人1000円

次に紹介するのは、オープンアソシエイツ株式会社のRoboRoboペイロールです。1名あたり月1000円のシンプルな料金体系です。また、現状の勤怠管理システムのまま給与計算代行を委託することができます。

ミナジン給与計算アウトソーシングサービス

ミナジン給与計算アウトソーシングサービス

画像元:ミナジン給与計算アウトソーシングサービス

初期費用:0円
月額費用:30000円~

次に紹介するのは、株式会社ミナジンのミナジン給与計算アウトソーシングサービスです。労務分野で30年以上の実績を持っています。給与計算アウトソーシング業界20年以上の実績豊富な社員たちが、複数名でチームを構成し、正確・迅速にサポートします。

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まとめ

いかがだったでしょうか。今回は外国人エンジニアを採用するにあたって給料相場や給料を決める注意点について解説しました。外国人エンジニアの給料を決める際は、相場額を把握して、適切な給料設定を行うことが大切です。

また外国人エンジニアを受け入れる際は文化の違いや習慣の違いをお互いに学び、スムーズなコミュニケーションが取れるように歩み寄ることが大事です。この記事を参考に外国人エンジニアを採用してはいかがでしょうか。






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