少子高齢化とIT化が進む今の日本ではITエンジニア不足が顕在化してきています。そのため、多くの日本企業が「優秀なエンジニアの採用」という課題を抱えています。
そんな中で今、注目を集めているのが外国人エンジニアの採用です。
2022年度のデジタル政府ランキングで日本を上回る韓国のエンジニアは優秀で、外国人エンジニアとしては、現在中国に次いで2番目に多くのエンジニアが日本国内で活躍しています。
この記事では、そんな韓国人エンジニアの特徴や採用メリットについて解説していきます。
参考:「世界デジタル政府ランキング2022」早稲田大学
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エンジニア採用の観点から見た韓国社会
韓国に対するイメージとしては、ドラマ・アイドル・食など様々あると思いますが、実はITに強い国でもあります。
まずはそんな現代の韓国社会について解説していきます。
学歴社会を持つ
韓国は日本を上回る学歴至上主義社会であり、一流大学への進学・一流企業への就職が重要視されています。実力主義的な学歴社会ではあるものの、教育の格差も存在するために、収入・雇用の面での格差は広がっています。
韓国の格差社会を描き、反響を呼んだ映画「パラサイト 半地下の家族」も記憶に新しいのではないでしょうか。
IT先進国である
韓国のIT企業はグローバル市場で成功を収めています。サムスンやLGなどの大手企業は世界的な電子製品メーカーとして知られており、スマートフォン、テレビ、家電製品などの分野で多くのシェアを持っています。
また、オンラインゲーム、K-POP、映像コンテンツなどの文化産業も急成長しており、世界中にファンを持つコンテンツを生み出しています。
また、韓国はIT産業に対する政府の支援が強力です。政府は長年にわたってIT分野に多額の投資を行い、研究開発やスタートアップ企業の育成、グローバルな競争力の強化に取り組んでいます。これにより、先端技術の開発やイノベーションが進み、競争力のあるIT産業が成長しています。
日本国内のエンジニア不足とその理由
日本は様々な業種が人手不足に直面しており、特にITエンジニアの不足は深刻さを増しています。
情報処理・通信技術者の有効求人倍率は、常に全体のそれを上回っていることもその深刻さを物語っています。なぜこのような状況にあるのか、いくつかの要因を紹介していきます。
参考:「IT業界の転職市場を2022年最新調査から考える」マイナビキャリアリサーチ
少子高齢化
少子高齢化が進む日本では、優秀なベテランの退社と新卒人口の減少が進行しており働き手の不足が社会問題化しています。
こういった問題は日本社会全体の問題ではありますが、IT業界に関してはより深刻化してきているのです。特にまだ新しい市場であり、スキルを必要とするIT業界ではその問題は深刻です。
市場の拡大
市場の拡大もITエンジニアの需要を高めています。スマートフォンの普及やIoTの普及により、今まではエンジニアを必要としなかった業種でもアプリ開発やシステム開発の重要性がより高まっています。
日々進化する技術により、高まった需要を満たすほどの人材が存在していないのが今の日本の現状です。
著しい技術革新
IT業界では常に新しい技術が生まれています。そのため、新しいプロジェクトでは経験者でも1から学び直さなければいけないこともあります。身につけた能力が時代遅れになるのも早いため、結果的に人材不足に繋がっています。
また、新技術は英語ベースでプログラムされていることも多く、英語話者に比べて習得に時間がかかりがちな側面もあります。今後もAIの開発などが発展していくことが考えられるため、こういった人材も必要不可欠です。
国際的な移動性の高まり
比較的新しい市場でありスキルが重要視される市場であるITエンジニア市場では、国際的にIT企業同士や他の産業との競争が激化してきています。
国内外で優秀な人材を確保するために高い給与や福利厚生を提供する企業も増えているため、国際的なITエンジニアの移動性が高まっており、優秀な日本人エンジニアが他国に移ることも増えています。そのため日本国内での日本人エンジニア不足が加速してしまっているのです。
人材不足の悪循環
人手不足が続くIT業界は負担が大きい業種と思われがちです。需要があるゆえに高待遇が望めるという側面もあるのですが、ワークライフバランスが重視される現代社会では、高負荷な職種は避けられる傾向があります。
今後も業務の激化が進むとも考えられており、完全に悪循環となっているのです。
韓国のIT・エンジニア業界
IT化が進む韓国では、エンジニア人材が豊富です。エンジニア職の実力主義的な部分が好まれるのもあり、人気の職業の一つとなっています。そのため、国としてもエンジニア教育にかなり力を入れています。
そんな韓国のIT業界について詳しく解説していきます。
国がエンジニア教育に力を入れている
韓国は国をあげてエンジニア教育に力を入れており、多くの優秀なエンジニアを育成しています。
例えばプログラミング教育を初等・中等教育に導入し、高等教育機関では、コンピューターサイエンスやソフトウェアエンジニアリングなどの専門的なプログラムが提供されています。
企業同士の格差も大きい
韓国のIT業界には、大手のIT企業と中小規模のスタートアップ企業との格差が存在します。
大手IT企業は多くの資源と市場シェアを持ち、社内の福利厚生や給与などの待遇面も恵まれていると言えるでしょう。
一方で、スタートアップ企業は新しいアイデアや技術を追求していますが、資金やリソースに制約があることがあります。
国による海外就活支援もある
韓国政府は、グローバルな人材の海外就職を支援するプログラムを推進しており、特にIT分野の優秀な人材を海外企業に派遣し、経験を積ませることを重視しています。
また、外国の優秀なエンジニアを韓国に呼び寄せ、国内のIT業界に貢献させることも試みられています。
給料は日本とほぼ同じ
韓国のIT業界の給与は、日本とほぼ同水準であると言われています。ただし、大手企業や特定の分野でのスキルによっても差があるようです。
韓国のエンジニア就活事情
韓国社会ではIT化が進む一方で格差拡大も進行しています。
それらの流れに就活市場も大きな影響を受けています。その韓国特有の就活事情について解説していきます。
大企業至上主義である
韓国の就活は、大企業を志望する学生が多いという「大企業至上主義」的な傾向が強いです。特に、韓国の代表的な大企業グループである「財閥(チェボル)」と呼ばれる企業群を志望する学生が多い傾向があります。
大企業と中小企業の収入格差が大きいこともこういった傾向の大きな要因です。
就職氷河期が続いている
韓国では長年にわたり、若者の就職氷河期が続いています。経済の成長が鈍化し、大企業の採用数が限られているため、大学卒業生の中での求職者数が多くなり、競争が激化しているのです。
これにより、多くの学生が就職活動に苦戦する場面が見られます。
海外を目指す優秀な人材も
韓国では、就職の競争が激しいことから、優秀なエンジニアが海外での就職を選択するケースも増えています。特に、IT産業やグローバルな企業での経験を求める若者が海外の企業に転職する傾向があります。
また、政府も海外への就職を支援しているため今後も海外志向の学生は増加することと考えられるでしょう。
韓国人エンジニアの仕事観
採用を行う上で重要なことの一つは求職者との仕事観のすり合わせです。せっかく採用が決まったとしても仕事観が一致していなければ最悪の場合離職も考えられます。
彼らの求職に対する価値観を理解し、尊重することで長期的に良好な関係を築くことにも繋がっていくでしょう。
そこでここでは韓国人の仕事観を3項目に分けて紹介していきます。
勤勉で仕事熱心
韓国人は一般的に勤勉で努力家です。仕事に対する責任感や誇りを持ち、真面目に取り組む姿勢が一般的であり、日本人に近い姿勢を持っています。
また、長時間労働や残業も一般的で、特に大手企業では仕事への献身度が高い傾向があります。
スピード重視
韓国社会はスピード重視の傾向が見られます。日本とは異なり、仕事やプロジェクトを迅速に進めることが求められ、迅速な意思決定が重要視されることが多いです。
特にIT業界では、市場の変化や競合他社との競争に対応するため、スピード感を持った行動が必要とされます。そのため韓国人エンジニアはスピード感のある人が多く見受けられます。
年功序列を重視
韓国の社会や職場では、年功序列が重視される傾向があります。年上の上司に対しては謙虚な態度が求められます。昇進や昇給は年数に応じて行われ、古参の社員に対しては高い地位と報酬が与えられることが多いです。
韓国人エンジニアを採用すべき企業
韓国人エンジニアの採用に向いている企業にもいくつか特徴があります。その特徴をいくつかご紹介します。
スピード重視のベンチャー
先述の通り、韓国人エンジニアはスピード重視な傾向があります。
多少のミスを恐れずにスピード感を持って勤勉に働く韓国人エンジニアは、勢いが大切なベンチャーの社風と相性が良いでしょう。
グローバル進出を視野に入れている
グローバル進出にはいくつか壁がありますが、言語の壁は大きな障壁の一つです。社員研修などを通しても実務で日本語しか使わないために実践レベルにはなかなか到達しません。
そういった場合に韓国人エンジニアを採用することで、半強制的に英語でのコミュニケーションを生み出すことができます。社内の英語レベルの上昇はグローバル進出への大きな足掛かりになるはずです。
■外国人エンジニアの採用メリットについて詳しくは下記記事をご参考ください
外国人採用が企業に与える利点とは?注意点や採用事例を紹介します!
韓国人エンジニア採用方法
これまで韓国人エンジニアの特徴をざっくりと紹介してきました。ここでは実際に韓国人エンジニアを採用したいという場合にどのような方法があるのかいくつか紹介していきます。
ヘッドハンティング
紹介やSNS経由のアプローチで企業側から直接アプローチをするのも一つの手段です。費用や直接的なアプローチが可能という点で優れていますが、不確定な要素を多く含むのが難点です。
人材派遣会社経由での採用
外国人を直接アプローチして採用する場合、企業と求職者との間で理解のズレが生じてしまうことが多々あります。日本語だけでの説明では、外国人の求職者に内容が伝わりきらない可能性があるからです。
契約の理解にズレがあり離職、といった事態になってしまっては誰も幸せになれません。
それに比べ、外国人との契約の仲介に慣れている人材派遣会社を経由するのは安全で確実です。
この場合、コストはかかるものの「一名あたり○○万円」などの成果報酬型が多く、一度試してみるのが良いと言えるでしょう。
■外国人エンジニアの紹介サービスについて詳しくは下記記事をご参考にしてください
外国人人材紹介サービスの特徴とは・おすすめ8社の料金、報酬形態を徹底比較
韓国人エンジニア採用の注意点
韓国人エンジニアの特徴やその採用メリットをこれまで解説してきましたが、いくつか注意点もあります。もちろん個人差はありますが、採用する上での注意点をいくつか紹介していきます。
年功序列を重視しすぎる
先述の通り、韓国では年上を敬う文化が存在します。
日本でも年功序列制が採用されていることが多いため、一見馴染みやすいようにも感じられますが、重視するポイントに問題があります。
日本ではある程度年齢に応じて役職が上がり、その役職が重要視されることが多いですが、韓国では年齢のみが重要視されるのです。
評価基準や関係性の構築に大きな問題が生じる前にしっかりとすり合わせを行うべきでしょう。
激務を厭わない
日本人にも言えることですが、勤勉で仕事を優先するあまり、中には体調を崩すまで働いてしまうといったケースも存在します。
勤勉に働いてくれるのは良いことですが、体を壊してしまっては元も子もありません。
会社として無理をさせないよう管理することも場合によっては大切です。
スピード至上主義的
先述の通り、韓国人は国民性としてせっかちで仕事も早いのですが、少し「雑になってしまうこともある」という難点があります。
こういったスピードと質のバランスもしっかりと要望を伝えた方が良いでしょう。
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まとめ
いかがでしたか。この記事では、韓国人エンジニアの特徴や採用メリット、注意点などを簡単に解説しました。
優秀な外国人エンジニアの採用は新しい刺激にもなります。今回紹介した韓国人エンジニア像と求める人材像を照らし合わせながら、その採用を検討してみてはいかがでしょうか?
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