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フィリピン人エンジニアの特徴とは?採用方法やメリット・注意点をご紹介!

フィリピン人エンジニアの特徴とは?採用方法やメリット・注意点をご紹介!

ITエンジニア不足に困っている企業は多いのではないでしょうか?
そんな中、選択肢の一つとして考えられるのが外国人採用、特にフィリピン人エンジニアの採用です。この記事では、フィリピン人エンジニア採用のメリット、注意点、向いている企業まで、幅広くご紹介します!

フィリピンはどんな国?

フィリピンは東南アジアに位置する島国で、温暖な気候が特徴です。
公用語はフィリピノ語及び英語で、英語を喋れる人がほとんどです。

過去にはスペイン・アメリカの植民地だった歴史などを持ち、スペイン統治の影響で、今でも国民全体の8割が信仰しています。

主要産業は農林水産業ですが、近年では高い英語力を生かしたBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)産業を含めたサービス業や観光業を中心に大きく成長しています。

フィリピンのエンジニア業界の特徴

フィリピンのエンジニア業界の特徴を説明します。
発展途上国であるフィリピンは貧富の差が激しく、大学に通えない人も多いです。そのため、エンジニアとなるために必要なスキル、CS(コンピューターサイエンス)の学位を取得できる人材は限られてきます。

一方、海外拠点を求めてフィリピンに赴く外資系IT企業が増えており、エンジニアの育つ環境が整ってきています。
特に、高度な教育を受けたエンジニア人材は、そうした外資系企業で働く他、日本やアメリカ、シンガポールなど、他の先進国で働くことを目指すことが多いです。

採用するメリット

ではフィリピン人エンジニアを採用するメリットをご紹介します。

人手不足が解消される

現在、日本国内のエンジニア数は著しく減少しています。
経済産業省の「IT人材需給に関する調査」によると、
2030年まで継続してエンジニア人材が減少するであろうと予測されています。

その中で、フィリピンにいるエンジニアを採用することで、当然ながら人手不足を解消することができます。
もちろん、日本語や日本文化への理解、スキルの確認は必要ですが、日本で働くことを志望しているフィリピン人エンジニアであれば、日本企業への適応もしやすいと考えられます。

若く教育レベルの高いエンジニアを採用できる

フィリピン人の平均年齢は28.8歳(2019年)と東南アジア諸国の中でも若いです。
また、上でも触れたように、フィリピンでエンジニアを目指せる人・実際にエンジニアになれた人は、フィリピン国内において比較的裕福で高度な教育を受けた人々です。

そのため、質の高いエンジニアを採用することができます。高いスキルと志を持った人を採用することで、もちろん企業全体のスキルも上がるでしょう。

社内のグローバル化に繋がる

当然ですが、フィリピン人エンジニアがいることで、社内のグローバル化が進みます。
多国籍な人材がいることで、対外的な評価や企業価値が高まります。

また、海外から来たエンジニアがいることで、さまざまな言語や分野への理解も進み、海外顧客の獲得がしやすくなるため、世界全体にビジネスチャンスを広げられます。

■社内のグローバル化と関連してダイバシティな組織作りも重要になります。ぜひ下記の記事でダイバシティへの理解を深めてください。

ダイバーシティな組織を作るための取り組みとは?メリットデメリットを解説します

社内のモチベーションアップに繋がる

フィリピン人エンジニアを採用することで、社内のモチベーションアップに繋がります。
なぜなら、途上国であるフィリピンから海外に働きにくるエンジニアは、上昇志向が強いからです。異国の地でエンジニアとして働くことは、将来へのビジョンや覚悟がないとできないでしょう。
そのように仕事に対して真剣に向き合っている様子は、同じ社内で働く他のエンジニアを刺激してくれます。

採用するデメリット

フィリピン人エンジニアを採用するデメリットをご紹介します。

働き方に対する文化・価値観の違いがある

違う国で生まれ育った人は必ず、異なる価値観や文化を持っています。
特にフィリピン人は、職場環境を重視します。温暖な気候で育ち、明るい性格の人が多いため、日本の「黙々と仕事をこなす」ような職場のスタイルについていけないと、早々に離職してしまう可能性もあります。

また、陽気な性格で、人との会話を楽しむ人が多い一方、時には鼻歌混じりで仕事をしていたり、おしゃべりをしすぎてしまうこともあります。これは文化の違いによるため仕方のないことですが、ビジネスマナーについてはきちんと指導をする必要があります。

■外国人労働者の文化・価値観の違いに対する対処法に関しては下記の記事で詳しく解説しています。

外国人労働者の文化と風習の違いから生じる課題とその対処法とは?

言語の壁がある

日本企業がフィリピン人エンジニアを採用する際には、最低限の日本語を話せることが条件となるでしょう。

しかし、積極的に言語学習に割く時間は人それぞれのため、日本語が流暢とは限りません。
高度な英語力は海外でのビジネスにおいて大きな強みですが、社内に英語を喋れる人材が少ない場合、苦労することがあるかもしれません。

■外国人労働者の日本語教育については下記の記事で詳しく解説しています。

外国人労働者の日本語教育の現状とは?具体的な方法や注意点を解説

受け入れ体制の構築が必要

フィリピン人エンジニアに限らず、外国人エンジニアを受け入れる際には、就労ビザの取得や在留資格の確認など、外国人向けの管理項目をしっかりと設定する必要があります。
外国人エンジニアの人数に応じて、専任の管理責任者を設ける必要もあるなど、管理に費用がかかります。

■外国人の受け入れに関しては下記の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

外国人労働者を受け入れるには?メリット、デメリットや受け入れ企業を解説

フィリピン人を採用する際に気をつけること

フィリピン人エンジニアを採用する際に気をつけるべきことをご紹介します。

職場環境を整える

日本という異国の地に来て、新たに働くフィリピン人エンジニアには不安も多いはずです。
労働条件を明確に説明することで、安心感を得てもらうことができます。
雇用形態や給与・昇給制度、社会保険制度を中心にしっかりと定め、説明をしましょう。
特に、有給、代休、振り休などの日本の商制度は外国人に馴染みのないものが多いので、わかりやすく説明しましょう。

また、フィリピン人は家族との繋がりをとても大切にするので、母国に帰るための長期休暇を用意している企業に対しては、積極的に応募を検討してくれるはずです。

POLO申請を必ず行う

フィリピンでは、国民の10%が海外で働いていることから、フィリピン独自の雇用ルールが作られています。

他の外国人とは違い、日本企業のフィリピン人雇用に制限がかかっているため、POLO(駐日フィリピン共和国大使館海外労働事務所)申請を行い、POEA(フィリピン海外雇用庁)の認可を得る必要があります。

POLO申請については後の章で詳しく解説しますが、正規の手続きを踏んでいないと、不法就労の罪に問われるため、しっかりとこなしましょう。

採用に向いている企業の特徴

では、実際にフィリピン人エンジニアの採用に向いている企業はどのような特徴を持つのでしょうか?

グローバル進出を考えている企業

グローバル進出を考えている企業に、フィリピン人エンジニアの採用は非常におすすめです。
日本人のエンジニアが多い職場に、フィリピン人エンジニアが混ざることで、日常的に社内で英語を使う場面が増えるでしょう。社内全体のグローバル化は、大きな利点です。
英語を話せるフィリピン人エンジニアは新しい技術へのキャッチアップも早いので、海外の技術のトレンドについていきやすくなります。

人同士の関わりが強い企業

フィリピン人は「最もホスピタリティが高い国民性」と言われており、人との関わりを大事にします。
そのため、同僚や上司との距離が近く、コミュニケーションが盛んな職場の方がフィリピン人を迎え入れる場として向いているでしょう。

採用の手順

フィリピン人エンジニアを採用する際には、独自の申請を行うことが必要です。いかにその手順を紹介します。

現地のエージェントと契約、必要書類の準備

フィリピン人を雇用する際、現地のエージェントを解さずに直接雇用することは原則禁止です。

よって、フィリピン人を雇用するにはPOEA(Philippine Overseas Employment Administration, フィリピン海外雇用庁)の認定を受けたエージェントと人材募集・雇用に関わる募集取り決めを締結し、そのエージェントを通じて雇用する必要があります。

エージェントとの契約書のほか、雇用契約書や給与に関する説明書類など、必要書類も並行して用意しましょう。
また、日本語の書類に関してはすべて英訳が必要です!

POLOへの登録申請

書類を用意したあとは、POLO(Philippines Overseas Labor Office, 駐日フィリピン共和国大使館海外労働事務所)に書類を提出しましょう。
技能実習生を受け入れる場合は管理団体から申請しますが、特定技能外国人を受け入れる場合は受け入れ企業が自ら申請しなければならないため、注意が必要です。
申請書類提出後に不備や確認事項があった場合は、POLOから直接受け入れ企業に連絡があります。

POLOとの面接

書類審査に合格すると、POLOから面接のお知らせが届きます。
面接当日は受け入れ企業の代表者(または副社長)がPOLO東京またはPOLO大阪に出向き、英語での面接を受けます。

POLOからの許可書類の到着

面接審査に合格すると、POLOが申請書類に捺印・サインをした許可書類が届きます。

許可書類をエージェントに送付

POLOから受け取った許可書類を、元に契約をしたエージェントに送付します。
ここでは、事前にデータをエージェントに送り確認してもらうなどしましょう。POEAの審査を最終的に通るには、小さなミスも許されないからです。

POEAから許可を受ける

エージェントがPOEAヘ書類一式を提出し、正式にPOEAから認可を受けます。
POEAの審査にかかる期間は3週間ほどです。

人材募集・面接・内定

POEA認可を受けたら、ようやく人材募集を開始でき、面接をして採用する人材を決定していきます。
フィリピン現地からの採用となる場合、求人募集は契約している送り出し期間が行ってくれます。

■外国人採用における面接については下記の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

外国人採用における面接のポイントを解説!面接の際の注意点とは?

在留資格・OEC等の手続き

採用が確定したら正式に雇用契約を結び、日本での在留資格の交付申請に進みます。
在留資格認定証明書を取得したのち、捺印資料とともに、海外にいるフィリピン人労働者本人に郵送します。

そうしてフィリピン人労働者本人はビザ申請を行い、改めて、エージェントがPOEAに申請を行います。そうして、晴れて、OEC(海外助要認可証)を取得できます!

■外国籍エンジニアの採用方法について下記記事をご参考ください。
外国人のITエンジニア採用が増加した理由とは?採用方法やメリット、デメリットを解説

優秀なエンジニアを採用するには?

ここまで、フィリピン人エンジニアを採用する具体的な手順をご紹介してきました。
では、実際に優秀なフィリピン人エンジニアを採用するにはどうしたら良いのでしょうか?

どのような外国人を求めているのかを明確にする

求めるエンジニア像を明確にしましょう。
特に、日本語能力を重視するのか、ITスキルや技術力を重視するのか、などです。
外国人エンジニアの仕事内容によって、必要なスキルは変化するので、そこを明確にして、募集要項を作りましょう。

学歴、実務経験を確認

当たり前のことですが、学歴、実務経験など、今までに獲得してきたスキルをよく確認しましょう。
特に海外の大学や企業では、日本と学んでいることや仕事内容が異なることもあります。
経歴をただ見るのではなく、仕事内容やスキルについて面接でより詳しく聞きましょう。

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まとめ

フィリピン人エンジニアを採用すると、人材不足の解消や社内のグローバル化・活性化を叶えることができるなど、多くのメリットがあるとわかりました。
一方、文化の違いに注意したり、フィリピン独自の雇用ルールに従ったりと、気をつける点も多くあります。

自社に必要な人材、必要なスキルを十分に考えた上で、外国人エンジニアの採用を行いましょう!






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